冨樫義博先生へ

 

 

いつもどんな時も僕を叱咤激励してくれる「HUNTER x HUNTER」
先生への感謝を伝えたくこの記事を書きます。

 

 

 

 

運命なんかに縛られたくない。!!

 

 

僕は歌手になることが夢です。

 

でもテレビで取り上げられる感じの、東京で活躍する歌手ではなくて
僕が愛する地元の町で歌い続けるシンガーソングライターになって音楽活動を人生のライフワークにすることを叶えるために生きています。

 

中学2年のときにシンガーソングライターになりたいと志したのですが
中学3年の音楽の授業で行った歌の発表会で自分が「ど下手くそ」であることを自覚しました。

 

歌は上手いという自信がなぜかあったのですが、いざ発表してみると皆んなの反応が思っていたものと違いました。

 

一日中そのことばかり考えていて居ても立っても居られず帰りにカセットテープを買って来てすぐに部屋で歌を録音して聞いて、もう死ぬほど恥ずかしかったのを覚えています。

 

すごく打ちのめされました。

自分の好きなことはこれしかないのに、音痴だったなんて。

 

みんな気を使って僕に下手だとは言えなかったんだな。

 

暗い部屋でデッキの前でうつ伏して泣きながら、キラキラと描いていた未来への想像がどんどん色褪せて暗くなり闇が広がっていく光景を感じていました。

 

悶々としながら次第にこんな気持ちが滲み出てきました。

 

(僕の綱はこれしかないのに、本当にこれで終わるのか)

 

(じゃあ僕はこれから何して生きていくんだ?歌手にならずに他になりたいものなんてあるのか?)

 

(なりたくないものになるために適当に高校出て、適当に仕事するのか)

(虚無だ。いやだ。)

 

(歌手を目指している同い年の人たちをこれからさき横目で見ながら、好きでもないことをして生きていくっていうのか?)

(そんなのいやだ。)

 

(でも音痴なんだぞ。こんな気持ち悪い声がどうなるっていうんだ?)

 

(こんなにひどいのがどうにかなるのか?)

 

(じゃあ好きだとわかっているのに諦めるのか?)

 

(いやだ。下手って理由で自分の運命なんか決めたくない!)

 

いまここで歌うことを辞めにしたら、きっと後悔する!

 

そう思ってカセットデッキのRECボタンを押した瞬間から、今日に至るまでの僕の念修行は始まりました。

 

 

 

幸いにも僕にはHunter x Hunterというバイブルがありました。

 

その中でゴンやキルアたちに学び、ウイングやビスケに念を極めることの基礎を教わり、それをとことん応用して歌を独学でやってきました。

 

歌の技術だけでなく、漫画という作品、芸術とは何か
本当に良いものとは何かについて常に吸収しています。

 

何度も何度もこのHunter x Hunterという物語を手にするたびに、いつも新たな発見と出会い、また、歳月を重ねるごとに見えなかったことが理解できるようになっていることにも感動とワクワクを覚えています。

 

 

生きてきて辛い時期が何度もありました。
体に異常が現れるくらいの苦しい時にタイミングよくHunter x Hunterの連載が再開して元気を取り戻す場面が不思議とたくさんあり、本当に助けられてきました。

 

自分が何をしたいのか、どこを目指しているのかがわからなくなり心が迷ってしまった時にも、大切なことを思い出させたり気づかせてくれたりして
大海原の向こうの一点の光のようにいつも導いてくれています。

 

Hunter x Hunterは、ハンターを目指す人達にとってのコンパスのような気がします。

リアルは漫画と違って簡単には進まないことも多いのですが、諦めずコツコツと努力を継続して着実に前進しています。

Hunter x Hunterは僕の生きがいのひとつです。

 

この漫画に出会えたこと、この漫画を世に出してくれた冨樫先生に感謝!

 

冨樫先生の納得いく漫画をこれからも書き続けれますよう願っています!

 

僕も歌い続けます!

 

冨樫義博先生ありがとう!!

 

Hunter x Hunterのみんなありがとう!!