居場所を探して
- 2020.06.21
- 雑記・日記・つぶやき
幼少の頃から自分の居場所が無いことを感じ続けてきた気がする。
どこにいてもしっくりこない感覚。
園児のときも、学生の頃も、転々としたアルバイトでもそれが拭えない。
落ち着いて、「ここで、この人たちの中で腰据えて人生を捧げて生きていくぞ」と思えるような場所をずっと探しているような気持ちがずっとある。
30を過ぎた今でもそれは拭い去っていない。
でもこの街は小さい頃から大好きだ。
この街に一目出会った頃から大人になったら必ず住むと決めていた。
街のつくりにもコンセプトにも興味は尽きないし心惹かれる想いは変わらない。
太陽と海。草花、背の高い木々を愛している。
そう、自分の居場所を求めて僕はこの街に越してきた。
けれども働けど、「人々」の繋がりでの落ち着く場所は未だに見つかっていない。
場所は見つけた。けれども「仲間」にはまだ出会えていない。
この街に越してきて、いろいろな場所で働いたけど、気持ちが落ち着き楽しい気持ちが湧いてくるような人にはまだ出逢えていない。
むしろ、嫌なものを見たり、いじめを受けたりと人を遠ざけたくなることがここ数年多かった。
ふとなぜだろうな、不思議だな。と考えることもあった。
でもずっと考えているわけにもいかない。
そんな時間があるなら歌のことを考えていたいからだ。
もういい頃合いかな、と自分の歌への自信がついてきたので
ライブをするために必要なマイクとアンプを注文した。
この街で歌うこと。
ずっと憧れていた夢。
それがようやく現実のものになって一歩前に動く。
形はシンプルで簡素だけども、僕にとっては確かな一歩。
目前のその時を待っている今、やっと昔から抱いていた疑問の答えが理解できたような気がした。
今からだったんだ。僕の出会いは。
僕が愛してやまないこの街と、歌。
その二つがやっと合わさる。
歌で僕は人と、「仲間」に出会っていくんだ。と。
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